Starring: my name

ごらんになりましたか

そのたびに、いくつかの桜咲く

今週のお題「お気に入りのスニーカー」

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引越ししたてのとき、黒いブーツと茶色いブーツ、その二足しか持ってなかった。踵の高い靴で働くのがつらかろうということでの飛び込み、新宿のABCマートで。黒地に、ピンクのスウィッシュのエアフォースワンというものだそうです。履き心地がよくて決めたのだけど、あれはなかなか可愛らしかったのではないか。はじめはごつさにびびっていたものの、履いているうちに似合ってきたようなつもりになって、お気にいりであった。街でも山でも、履きつぶした。

 

その前に遡り、渋谷で買った銀色のプーマ。オズの魔法使いのドロシーの刷り込みがあるものだから、銀色の靴はつい選んでしまう。この靴でも、よく歩いたな。細長い魚みたいなかたちの靴で、親指の先が痛かったものだ。

 

ターコイズのレザーのコンバース。修学旅行用に地元の街の靴屋で。

 

白に半透明の水色の底のプーマを履いていたのはいつだっけ。黄色のニューバランスは中学生か。アディダスのスタンスミスは中学生の時の上履きだった。入学式、適当に上履きっぽいだろうと黒のミズノを用意して履いていたら、わたし以外はみんな白い靴を履いていて、摩訶不思議であった。そんなルール、みんないつの間に聞いたのだろう。どうにもみなが白いので、後日、では、と選んだのがスタンスミスだった。今振り返ると子供の上履きにしちゃ良いセレクトすぎる。当時、地元の商店街で、何のお洒落知識もなく選んでたんだよなあ。靴屋のおじさんが、説明してくれたのかもしれない。

思い出してみると、旅行や入学にかこつけての新調、選ぶことを楽しんでいた。よい靴というのは線で絵に描きたくなる。造形うつくしく、実用的な買い物。

 

今はナイキのランニングシューズをよく履くけれど、ナイキといったらかの有名な、バック・トゥ・ザ・フューチャーのタイアップ。あの靴、上履きにしてる子、いたな。男の子だとなお良いよね。スニーカーとジーンズとスケートボードを、自然にカッコイイとおもえたあの映像。

何のときだったか忘れちゃったけど大きなデモというものに参加してみた人の話をきいたら、アメリカしねー!みたいなかんじだったらしく、準じてナイキしねー!みたいな掛け声もあって、そのひとは随分驚き、コンバースを履いている自分ここにいてだいじょうぶかなあって心配だったそうな。いつもふと、玄関で朝スニーカーを履くとき、ナイキはアメリカの象徴でしねーなのか、と頭をよぎり、一歩外に出てはきれいに忘れる。